YOMOGI BASEについて
こんにちは、合同会社YOMOGI BASE 代表の矢澤です。
このページでは、私がなぜ「よもぎ栽培」を始めたのか、そして「もぐさ」製造に取り組むようになったのかをお話させていただきます。
なぜ、よもぎ栽培を始めたのか?
私は大学で鍼灸を学び、都内の鍼灸接骨院に勤務した後、静岡県の高齢者施設で鍼灸師としてのキャリアを積みました。
そこでは、寝たきりや自力で動けない方々の「QOL(生活の質)」を支えることが中心で、特に睡眠の乱れや便秘、自律神経の不調といった悩みを多く抱えていました。
そんな中で効果を感じたのが「お灸」でした。
当時は台座灸しか使ったことがなかったのですが、「もっと深く知りたい」と思うようになり、仕事の合間に“もぐさ作り”のワークショップを開くようになりました。
乾燥したよもぎを擦って、もぐさにして治療を行っていく。
そして調べを進めるうちに、もぐさを取り巻く日本の現状を知ったのです。
国産もぐさの危機と、私の決意
今、日本では「国産もぐさ」の供給が急激に減少しています。
理由は大きく3つあります:
・よもぎの買取価格が安く、採る人がいない
・高齢化により担い手が減少
・輸入品の方がコストが安い
その結果、徐々に国内でもぐさの原料は海外産に切り替わりつつあります。
さらに追い打ちをかけるように、歴史あるもぐさ工場の多くがこの数十年で閉鎖に追い込まれました。
日本のお灸文化を支えてきたもぐさが、静かに姿を消そうとしている現実──。それを知ったとき、「自分がやらなくては」と強く思いました。
まずは、前職の職場の畑に、自分で勝手によもぎを植えて栽培ができるか試してみました。
そして2025年、長野県に移住し、合同会社YOMOGI BASEを設立。
本格的によもぎの栽培ともぐさ製造をスタートさせたのです。
よもぎ栽培から広がるご縁
「国産もぐさを自分の手で守りたい」──その一心で、全国のよもぎ農家さんや工場を訪ね歩きました。
徳島のエメラルドよもぎさんをはじめ、長野・香川・滋賀などの現場を見学させていただきました。
よもぎをきっかけに「自分の健康」に気づいてほしい
YOMOGI BASEの願いは、「よもぎを通して、あなたが自分自身を大切にするきっかけを届けること」です。
お灸でも、お風呂でも、お茶でも──。よもぎは、私たちの暮らしの中で、無理せず自然に“整える”力を持っています。
最後に
よもぎの栽培はまだ始まったばかり。
でも、1000年以上続くお灸文化を絶やさないためにも、そして未来の誰かの健康のためにも、今できることを一歩ずつ積み重ねています。
このページを読んでくださったあなたにも、よもぎが何かしらの「気づき」を運んでくれることを願って。
まさに、よもぎは先人たちが生活の中で育んできた“知恵のかたまり”。
いま私たちが忘れかけている健康の感覚や、自然とのつながりを思い出させてくれます。
温故知新──昔をたずねて新しきを知る。
YOMOGI BASEの商品が、そんな習慣のきっかけになれば嬉しいです。
合同会社YOMOGI BASE
代表 矢澤宏樹