2025/07/21 14:09

鍼灸と陸上競技がつないだ“治す力”への情熱

高校時代、陸上競技に打ち込んでいた私を救ってくれたのが、トレーナーが勧めてくれた鍼灸でした。
「競技に関わり続けたい」――その想いで鍼灸学科のある大学へ進学し、卒業後は東京の鍼灸接骨院に勤務。ところが、理想としていたスポーツトレーナー的なキャリアとのギャップに悩み、退職を決断しました。

介護現場で気づいた“お灸×よもぎ”の可能性

ご縁が重なり静岡の介護施設へ転職。
寝たきりや重度障がいを抱える利用者さまにお灸を施す日々で、便秘・頭痛・睡眠障害の改善を幾度となく実感しました。
シンプルに身体を温め、内臓機能のスイッチを入れてくれます。

とくに高齢者が「昔は家でよもぎのお灸をしていたよ」と懐かしむ声に触れ、よもぎそのものへの探究心が芽生えます。

お灸・よもぎが生む主なメリット

  • 温活効果:血流を促進し、冷えや肩こりをケア

  • リラックス:芳香成分シネオールが副交感神経を優位に

  • 整腸サポート:腸の蠕動を促し便秘解消を後押し

  • 肌ケア:抗菌・抗炎症作用で肌トラブルを守る

国産よもぎの危機──製造工場の減少と海外依存

調査を進めるうちに直面したのは、国産よもぎが減少の一途をたどっている現実でした。コスト重視の海外産輸入が主流となり、国内の加工場は年々廃業。
「このままでは、暮らしに根ざした“よもぎ文化”が途絶えてしまうかもしれない」

私の中に、強い危機感が芽生えました。

空き家と耕作放棄地が導いた長野・諏訪での起業

そんな折、祖母の逝去にともない長野県諏訪の家が空き家に。高齢化で耕作放棄地が広がる地域を目の当たりにし、

『ここでよもぎを育て、日本の伝統を守ろう』と決意。
現在は標高の高い冷涼な環境を活かし、無農薬で
国産よもぎを栽培

  • よもぎ湯パック

  • よもぎ茶

  • お灸用もぐさ
    ――といった商品を通じ、“よもぎのある暮らし”を提案しています。

よもぎは「植物」ではなく「暮らしの知恵」

よもぎは単なる薬草ではありません。
身体をあたため、香りで心をほぐし、季節の養生を教えてくれる日本の生活文化そのもの。私たちは次の3つのミッションを胸に活動しています。

  1. 伝統の継承
    国産よもぎの栽培・加工技術を未来へ残す

  2. 地域課題の解決
    耕作放棄地の再生と高齢者雇用の創出

  3. ウェルビーイングの提案
    現代人のセルフケアに“温かいよもぎ時間”を

まとめ:あなたの暮らしにも、よもぎの温もりを

冷えやストレス、不規則な生活が気になる現代こそ、よもぎのやさしさと力強さが役立ちます。
私たちはこれからも、長野の地から国産よもぎの価値を発信し続けます。
よもぎ湯でじんわり温まるもよし、香り高いよもぎ茶で一息つくもよし


ぜひ一度、“よもぎのある暮らし”を体験してみてください。

▶︎ 最新情報やイベントはInstagramで発信中!
フォローはこちらから