アブラムシは甘露を報酬にアリへ護衛を頼み、テントウムシから守るという共生関係にあるのでなんとかしたいですよね。
2025/08/05 11:36
こんにちは。
ヨモギ栽培をしております
合同会社 YOMOGI BASE 代表の矢澤です🍃
この記事でお伝えしたいこと
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アブラムシの基礎知識
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被害とリスク
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わたしが試してきた対策7選
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よくある質問(2025年版)
1. アブラムシってどんな虫?
春から初夏にかけて、気温が 20〜25 ℃になると一気に増殖します。
彼らは柔らかい新芽と窒素過多の株を好み、しかも“単為生殖”でメスだけでもどんどん増えるため、1匹が1か月で数百匹に膨れ上がることも珍しくありません。
天敵にはテントウムシ、ヒラタアブ、クサカゲロウなどがいますが、風通しの悪い場所や過湿気味の圃場では天敵が活動しにくく、アブラムシにとっては楽園になりがちです。私たちが気を抜くと、あっという間に株全体が黒く見えるほど群生してしまいます。
2. 被害は“汁を吸う”だけじゃない
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生育阻害
アブラムシは葉裏から師管液を吸ってしまうため、新芽の成長が止まり茎が細くなります。 -
ウイルスの媒介
40 種以上の植物ウイルスを運ぶそうで、他のハーブや野菜にまで感染を広げる危険があります。 -
すす病の誘発
排泄物(甘露)に黒カビが繁殖し、葉面の光合成効率を下げるだけでなく見た目も悪化。 -
アリが“家畜化”
甘露を求めてアリがアブラムシを守り、天敵を寄せつけない悪循環が起きます。
3. わたしが実践している対策7選
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付く前に収穫する(これが一番!)
若芽を早どりすると、そもそも着地する前に葉がなくなるので最強の予防になります。 -
テントウムシを放つ(◎)
午後に草地で捕獲したテントウムシを畑へ放すと定着率が高く、1㎡あたり成虫10匹ほどで十分に抑え込みが可能でした。 -
筆や歯ブラシで物理除去
めんどくさいですが、収穫直前の株や幼苗には確実。とはいえまたつく 市販の酢スプレー
効果を実感できませんでした…
結論
早どり収穫とテントウムシを軸にしていくのがいまのところ一番いいのではないかなと思っています。
ですが、長野の圃場はなぜかアブラムシが付きません。静岡とかだと結構たいへんだったのですが…
この違いについても今後考えていきたいと思います!
4. よくある質問(最新版)
Q1. アブラムシが付いたヨモギは食べられますか?
洗えば健康被害はほぼありませんが、すす病で黒くなった葉は風味が落ちるので加工ロットからは外したほうが安全です。
Q2. テントウムシはどこで手に入りますか?
近くの草地で捕まえるのが一番安上がり。頑張ってください。
Q3. 酢スプレーの濃度は?
わかりません!市販のものを買いましたがYouTubeなどにもいろいろ動画がありますので検索してみてください!
Q4. アリが多いのですが?
まとめ
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最強の予防策は若芽の早どり。
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テントウムシ放飼で長期的に密度を抑え、
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必要に応じて お酢スプレー を補助的に活用。
最終手段は手で取っていく
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肥料過多や風通しの悪さがアブラムシの温床になるので、圃場環境の見直しも忘れずに。
私もまだまだ試行錯誤の途中です。「これ効いたよ!」というアイデアがあれば、ぜひコメントやDMで教えてください。
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