2025/08/12 09:48

「クーラーの風で足先が冷える」「年齢とともに血糖値が気になる」
そんな時は、昔ながらのよもぎ茶を暮らしに少し足してみませんか?

本記事は一般の方向けに、エビデンス(研究データ)と安全に続けるコツを整理しました。
最後によくある質問(FAQ)用意しています。最後まで読んでいただければと思います。


この記事でわかること

  • よもぎ茶とは?(ノンカフェイン・香りの特徴)

  • 科学データが示す主な効果5つ

  • クーラー冷え対策に役立てる飲み方

  • 飲みすぎの注意点/副作用と対処法


よもぎ茶とは?

よもぎ(Artemisia属)の葉を乾燥させ、お湯で抽出して飲むノンカフェインのハーブティー
ユーカリのような清涼感(1,8-シネオール系の香り)が特徴で、夜でも飲みやすいのが魅力です。

科学データで見る:よもぎ茶の主な効果5つ

研究の種類(ヒト/動物/細胞)を併記。数値は主要論文に基づきます。

1) 血糖サポート(ヒト)

プレ糖尿病の方を対象に、よもぎ由来抽出物を9週間摂取した無作為化試験では、空腹時血糖が平均約16%低下、併せてインスリン抵抗性の指標も改善が報告されています。

2) 抗酸化・抗炎症(細胞・動物)

体内の酸化ストレスや炎症性シグナルを抑える可能性が報告されています。エイジングケアの土台づくりを助けるイメージで、生活習慣(食事・睡眠・運動)と併用すると相性が良いテーマです。

3) ポカポカ“巡り”サポート(理論+関連研究)

温かい飲み物自体が体表の血流を助けます。アルテミシア属の一部研究では脂肪の熱産生経路(UCP1 など)への関与が示唆されていますが、「よもぎ茶」でのヒト検証は限定的。ここは“体感差あり”として上手に取り入れましょう。

4) 整腸サポート(動物)

近縁種のよもぎ多糖類が腸粘膜バリアを守り、下痢モデルでの炎症や症状を抑えた報告があります(動物実験)。ヒトでの検証は今後の課題。

5) 肌バリアの応援(細胞・外用)

よもぎ抽出物がフィラグリンやロリクリンなどの肌バリア関連遺伝子の発現を高めた研究があります(主に外用データ)。飲用での美肌効果は確立段階ではないため、まずは保湿など基本ケアとあわせて。

覚えておきたい
ヒトで明瞭なデータがあるのは血糖サポート。他は“期待は持てるが研究途上”なので、飲みすぎず・生活習慣と併用が現実的です。

クーラー冷えに:今日からできる飲み方のコツ

  • 飲むタイミング

    • 朝の1杯で“体のスイッチ”を入れる

    • 夕方〜就寝前はカフェイン代替としてリラックス

  • 1日の目安:1〜2杯にしましょう。体質に合わせて調整してください。

  • 温度:熱すぎず、“おいしいあたたかさ”で(60〜80℃目安)

  • 続け方:まずは1週間、朝か夜に固定して習慣化

冷房環境での“冷え”は薄手の羽織+温かい飲み物+足首保温3点セットが効果的。よもぎ茶は“温かい飲み物”の選択肢として最適です。

おいしい淹れ方(失敗しない基本)

  • 茶葉2 g

  • お湯450–500 mL

  • 抽出3〜5分(苦味が気になる方は短め)

  • ひと工夫:細かな繊維が苦手な方はコーヒーフィルターでろ過すると、のどごしスッキリ

  • 作り置き:冷蔵で当日中に飲み切り

アレンジははちみつや黒糖、豆乳などとブレンドも好相性。
食事中の温かいスープ代わりに少量ずつ飲むのも◎。


飲みすぎ注意!副作用と対処法

  • お腹がゆるくなる:濃く淹れすぎ・体質によって腹部不快感が出ることがあります。薄めからスタート。

  • キク科アレルギー:ブタクサ・ヨモギ花粉感作がある方は、口のかゆみ・違和感などが出ることがあります。少量で様子見し、症状があれば中止。

  • 薬を服用中あるいは通院中、妊娠・授乳中の方は医師にご相談ください。

  • 血糖降下薬を服用中の方は下がりすぎに注意。抗凝固薬・抗血小板薬の方も必ず医療者へ相談してください(食品・ハーブ全般にいえる注意点)。


よくある質問(FAQ)

Q1. よもぎ茶はノンカフェイン? 夜も大丈夫?
A. はい、ノンカフェインです。寝つきが気になる方の夜の一杯にも向きます。

Q2. ダイエットに効きますか?
A. 体重減少を直接示すヒト試験は限定的。まずは食事・運動・睡眠が土台。よもぎ茶は糖コントロールのサポートとして活用するのが現実的です。

Q3. どのくらい続ければいい?
A. まずは1週間お試し。体調と味の好みを確認し、問題なければ1杯/日を目安に継続を。


まとめ

  • よもぎ茶は〈血糖サポート・抗酸化・巡り・整腸・肌バリア〉など多彩な可能性

  • ノンカフェインで夜も飲みやすい。クーラー冷えが気になる季節の**“温活ドリンク”**にぴったり

  • 大切なのは適量と継続。まずは1週間の一杯習慣から

ご不安な点があればお気軽にご相談ください。


参考文献(主要ソース)