2025/08/21 12:06

「お灸に興味はあるけど、煙って吸っても大丈夫なの?」

そんな不安の声をよく耳にします。

こんにちは。私は鍼灸師であり、同時に“もぐさ”の原料であるよもぎを自ら育てている栽培者でもあります。
畑で摘んだよもぎをじっくり乾かして、丁寧に仕上げたもぐさは、香りもまろやかで、煙も柔らかく変化していくんです。

今回は、そんな私の立場から、お灸の煙は本当に安全なの?という疑問にお答えしていきます。
あわせて、自宅でお灸を楽しむための
準備と注意点
、そして安全に続けるためのコツも、やさしくお伝えしますね。

お灸の煙は安全?結論から言うと…

はい、適切な換気・量の調整・道具の選び方さえ守れば、安全に楽しめます。

もちろん、「においが気になる」「服に香りがついたらどうしよう」というお声もあります。
でも、施術ではウェアのお着替えやヘッドキャップの用意、そしてスモークレス(炭化)タイプや電気灸など、さまざまな方法で対応できます。

お灸が初めての方も、心配せずに安心してお読みくださいね☺️


私の施術室で大切にしていること

鍼灸は、“安心できる環境”があってこそ効果が活きるもの。
そのため、私の鍼灸院では以下の工夫を徹底しています。

🔸換気設計:窓を開けて空気の流れをつくる
🔸におい対策:着替え用ウェア&ヘッドキャップを用意
🔸火の安全管理:耐熱皿、消火水、使用後の灰処理までしっかり
🔸個別対応:喘息や妊娠中など、体質に合わせて量・時間・道具を調整


においが気になる方へ

お灸のにおいは、好き嫌いが分かれるところ。
でも、香りは記憶に深く残るもの。だからこそ、「心地よい」と感じてもらえるような工夫をしています。

✔️ 髪はキャップやタオルでカバー
✔️ 服は施術用ウェアにお着替えOK
✔️ 外出前でも上着を一枚羽織っておけば、香りの心配なし!

ちなみに、全日本鍼灸学会でも「お灸の煙が人体に影響を与える有害なレベルではない」と報告されています◎


自宅でお灸を始めるあなたへ

今ではドラッグストアや通販でもお灸が買える時代。
セルフお灸にチャレンジする方も増えています!

でも、はじめてなら「煙・火・安全」への不安もありますよね。
だからこそ、最初の準備が肝心です。

✅環境の準備(必須)

換気:窓を5〜10cm開け、換気扇ON。可能ならサーキュレーターも。
燃えやすい物を遠ざける:紙類・毛布・カーテン・アロマオイルなどは1m以上離して。
濡れタオル&水入りのカップを手元に:万が一のときに備えて。

✅道具と場所

耐熱皿と不燃マット:陶器や金属製の受け皿+マットで安全。
安定した台で:テーブル推奨。ベッドやソファは✖️
照明:手元がしっかり見える明るさで。

✅量と時間の目安

・1〜2壮(※もぐさの単位)/10分以内からスタート。

・心地よい暖かさで外しましょう。
・「熱さ10段階で3〜4」を目安に。熱い・痛いと感じたら即中止。

・同じ場所への連続施灸は2〜3回まで。

✅煙・においのケア

髪はまとめてキャップ or タオルでカバー
上着を羽織っておけば、終了後に脱ぐだけで香りが激減!
終わったら5〜10分の換気+ミストスプレーで布製品もスッキリ


NGサインはこれ!すぐ中止して換気を

  • 咳・のどの刺激・目がしみる

  • 頭痛・めまい・動悸

  • 皮膚の赤みやヒリヒリが持続する

→ 無理せず中止し、換気を。赤みが引かない、水疱が出る場合は医療機関へ。


よくある質問

Q. 煙って本当に安全なの?
A. 換気と量を守れば大丈夫です。不安な方には低煙タイプや電気灸もおすすめ。

Q. 髪や服ににおいはつきますか?
A. 対策をすればほとんど気になりません。気になる方は施術日を調整しましょう。

Q. はじめてで不安です…
A. 熱さはその場で調整可能。「ちょっと物足りない」くらいから始めましょう◎

お灸は即効性というより継続して効果が出てくるものになります。
なのでぜひ継続してみてください!


おわりに|自然の力で、ちょっとだけ整う暮らしを。

お灸の煙を不安に感じる気持ち、すごくよくわかります。
でも、正しく使えば、お灸はとても安全で、やさしいセルフケアの方法になります。

私自身、よもぎを育て、もぐさを作り、現場で施術してきたからこそ言えること。
無理なく、気持ちよく、日々の中に“整う時間”を取り入れてみませんか?

試してみたい方は、お近くの鍼灸院でも。
自宅でのセルフケアを始めたい方には、よもぎ製品もご紹介しています🌿


▶ よもぎ商品の購入はこちら → https://shop.yomogi-base.jp


ご質問や不安がある方は、どうぞお気軽にコメントやDMくださいね📩

「自然に寄り添う、おだやかな時間」を一緒に楽しみましょう。